長野・JA佐久浅間 星野リゾートへ地場野菜 人材受け入れ契機に 農と観光 連携し活性化

星野リゾートの従業員(右)に野菜を手渡す直売所のスタッフ(長野県軽井沢町で)

 長野県のJA佐久浅間は、リゾートホテルなどを展開する星野リゾートに野菜の供給を始めた。コロナ禍で仕事量が減少している観光業の同社と、人手が不足しているJAの選果場や産地との人材受け入れがきっかけとなった。野菜は同社従業員が選果に関わった物など管内産。この取引を皮切りに農と観光の連携、地域活性化の加速を狙う。
 
 人材受け入れは、宿泊施設などを運営する同社の軽井沢事業所とJAが6月上旬から始めた。現在は約30人が、JAの選果場2カ所でブロッコリーの選果に汗を流す。

 同事業所は、軽井沢町で運営するレストラン「村民食堂」で、従業員が選果に関わったブロッコリーなどを使えないかJAと検討していた。

 課題は、選果場から村民食堂に配送手段がないこと。そこで日頃から市場とJAの直売所を行き来するトラックに注目。トラックが選果場に立ち寄って野菜を受け取り、村民食堂の近くにあるJA直売所「みどりのひろば軽井沢」に野菜を降ろすことで物流の問題を解決した。

 村民食堂のスタッフは週3回ほど、直売所で野菜を受け取る。選果場から来る野菜はブロッコリーとキャベツ。注文数が少なく、選果場で対応できない場合は直売所の野菜を供給する。直売所が拠点となることで、少量の注文にも応える。

 7月上旬、直売所に出荷されたブロッコリーと、選果場から運ばれたキャベツを初めて供給した。JA直売課の西部圭一課長は「人材受け入れをきっかけにつながりが生まれたことが大きい。直売所にも立ち寄ってもらえるようになればうれしい」と期待する。

 村民食堂ではブロッコリーを1個丸ごと揚げ、和風のエビ入りのあんを掛けた「丸ごとブロッコリーの海老(えび)あんかけ」(1品1380円)を販売。調理担当の田上一真さんは「新鮮な野菜を使えるのは大きな利点。店のスタッフも5人ほど選果場で働いている。食材の背景なども伝えていきたい」と意欲的だ。

 同社は国内外40カ所以上の施設を運営。農と観光は密接な関係だと位置付け、同事業所以外でも農業との連携を進めてきている。
 

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